日大、関学アメフト定期戦の行為は、国民的事件なのか?
日本大学アメリカンフットボール部の選手が関西学院大学との定期戦で関学のクオーターバックの選手を故意のタックルで負傷させた事件は、毎日のようにテレビで報道され、ついに加害選手(日大)が日本記者クラブで会見を開く自体にまで発展してしまいました。
まるで国民的大事件であるかのような報道の仕方をみると、テレビメディアはネタに困っていてわかりやすい正義にはすごい勢いで食いつくものなんだなとあらためて思いました。
ブログでふつうの人がコメントしているのはいいと思いますが、テレビが極悪人を裁くかのような今回のキャンペーン、追及はちょっとやりすぎです。
いつものことですけどね。
日大の選手の行為は、スポーツではないでしょうし、これを指示した監督は、指導者として最低といわれても仕方がないことですが、そこまで毎日のように時間を割いて放送し、糾弾しなけれなならないことなのでしょうか。
たしかにこのおかげで、今回のようなスポーツの範疇を超えた悪質な行為は、ほかの試合、ほかの競技でも抑止されることになるでしょうから、一定の成果はあります。
とはいえ、ひとつ悪を見つけたらとことん追い詰めるヒステリックな報道とそれを良しとする視聴者が多いということは、寛容さを失った社会になってきているひとつの証といえます。
今回の事件の半分くらいでも、エスカレーターでの歩行をやめようキャンペーンとか、横断歩道付近に歩行者がいたら車は必ず停まれという呼びかけ、店のセールのたびにメーカー、サプライヤーに理不尽な負担を求める大型小売店はルールを守れという報道など、日常生活やビジネス上のことについて常にとりあげてほしいものです(全く取り上げていないわけでないのは知っています。報道している時間が少ないのです)。
結局、自分もエントリーしているので、国民的事件にするために加担している一部になってしまっています。
そういえば、今回の件であの川淵三郎さんが、アメリカンフットボールをいまだに「アメラグ」といっているのもちょっと違和感でした。年齢的にはそういうふうに言う人がいるのは知っていますが、川淵さんが言ってはいけないような気がします。
Jリーグの報道で「クラブを球団と呼ぶな」などとサッカーならではの野球と違う独自文化を訴えていたのに、アメリカンフットボールについてはこのくらいの距離感なんですね。
話が本筋からどんどん外れていくのですが、「競馬村」にも住民登録しているぼくとしては、馬のオーナー(馬主)のことを「バヌシ」というのはやめてほしいです。「ウマヌシ」です。