机上の計算と経済効果が実現したら
机上の計算
捕らぬ狸の皮算用
事前の楽観的予想というのは、得てして…得てするまでもなくだいたいマイナス要素を考慮しないものとなるようです。
有名なところでは、プロ野球の広島東洋カープの勝利数予想する、「安仁屋算」なんかがそれの典型でしょう。
この計算通りなら毎年広島優勝、他チームの先発投手は3年でクビ、レギュラー野手は打率低迷になってしまいます。
ぼくが応援している横浜DeNAベイスターズも、かなり皮算用的な楽しみで2月のキャンプに入りました。
ドラフトで大学生ナンバーワン左腕の東克樹を獲得し2017シーズンに活躍した投手陣も順調な調整をして2月のキャンプに臨み
「今年は、先発投手が多すぎて若手はローテーション入りする大変だ」
と思っていました。
一軍ベンチ入りは4人しかできない外国籍選手についてもそうでした。
レギュラー一塁手のホセ・ロペス、投手陣では先発の柱のひとりで打者としても計算に入れられているジョー・ウィーランド、味方のピンチの火を消す大事な場面で登場するエドウィン・エスコバー、8回に立ちはだかる大きな壁であり、セットアップマンのスペンサー・パットンとすでに4人のレギュラーメンバーがいる中で、新加入したメンバーもオープン戦で好調な仕上がりをアピールしてきています。
打撃が好調の内野手ネフタリ・ソト、先発も期待できるエディソン・バリオスもぜひ使ってほしいと思わせるパフォーマンスです。
レギュラー野手に加え、代打陣も楽天から「未完の大器、右の大砲」中川大志が加入し重厚さが加わり、まさに優勝するしかないというラインアップに見えました。
しかしながら、キャンプインまでは開幕投手も予想された今永昇太、2年目も力強い投球でランナーをためても返さないというハラハラ・ドキドキを演出してくれる濵口遥大(はまぐち・はるひろ)、そして完調でないウィーランドが開幕戦では、一軍登録
できず…
先発投手は開幕時期と休み明けは、基本的に試合当日に登録するので開幕戦では登録がない投手もいますが、この3人は、治療や調整で一軍合流が遅れることは確実です。他チームを喜ばせています。
現実には
「昨シーズンより序盤から楽しめそうかな」
くらいに落ち着きました。
これはニュースなどでみる「経済効果」ということばにも言えることですね。
例えば「ベイスターズセントラルリーグ優勝、日本一で横浜市には100億円の経済効果が期待できます」というニュースがあると、100億円のお金が新たに生み出されるかのようですが、観戦チケット代やグッズの売り上げ、関連した外食などの支出がこれだけ増えるというだけで、100億円が急に湧き出してくるわけではありません。
その100億円の大半は、どこかの支出が減ってベイスターズや横浜市に流れてきたというだけです。何しろ支出する側のファンの財布の中身が増えたわけではありませんので。関連した株が値上がりして、全体のお金が多少は増えることもありますがそんなのはわずかです。
テレビで経済効果のコメントするエコノミストは、それをわかっていながらマスコミの意向を踏まえてあえて言っているのだと思います。
※注 あくまで架空のニュースです。
机上の計算と経済効果が実現したら、今ごろ日本は再び
とか
ライジング・サン
となり、トランプ大統領からいわれのない批判を受け、中国やロシアから警戒されるような強い国になっています。
ぼくの体重減少も、開始当初の減少ペースから算出した机上の計算では、そろそろ62キロくらいになっているはずなんですが…
とりあえずラミレス監督の最新の著書CHANGE!(チェンジ!) 人とチームを強くする、ラミレス思考を読んで2018シーズンのベイスターズを楽しみます。